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2012年7月 8日 (日)

私が、生きる肌 - LA PIEL QUE HABITO/THE SKIN I LIVE IN -

巨匠アルモドバルが辿り着いた最高傑作であり、究極の問題作。

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第69回ゴールデングローブ賞 最優秀外国語作品賞ノミネート
第64回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門正式出品作品
★ワシントンDC映画批評家協会賞外国語映画賞受賞
★フロリダ映画批評家協会賞外国語映画賞受賞
★インディアナ映画ジャーナリスト賞外国語映画賞受賞
★フェニックス映画批評家協会賞外国映画賞受賞

2011年/スペイン/120分/カラー/アメリカンビスタ/ドルビーデジタル
配給:ブロードメディア・スタジオ
場所:シネ・リーブル神戸

解説

空前絶後のオリジナリティに満ちあふれ、
カンヌ映画祭で衝撃と熱狂を呼び起こした
巨匠ペドロ・アルモドバルの新たなる冒険

天才的な形成外科医ロベル・レガルは、
神をも恐れぬ男だった。

12年前に最愛の妻を失った悪夢のような出来事をきっかけに、
あらゆる良心の呵責から解き放たれた彼は、
倫理的に危うい遺伝子実験に没頭し、
妻を救えるはずだった“完璧な肌”の研究に
心血を注いできたのだ。

その実験が最終段階に差しかかった頃、
ロベルは監禁した“ある人物”の肉体に
開発中の人工皮膚を移植し、ベラ・クルスという
亡き妻そっくりの美しき女性を創り上げていくのだった……。

『オール・アバウト・マイ・マザー』
『トーク・トゥ・ハー』『ボルベール〈帰郷〉』の
“女性賛歌3部作”を始め、深遠にして
バイタリティ豊かな愛の物語を次々と世に送り出し、
希代のストーリーテラーの地位を揺るぎないものとした
ペドロ・アルモドバル。

このスペインの巨匠が放つ『私が、生きる肌』は、
昨年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門で上映され、
そのかつて誰も観たことのないオリジナリティに
満ちあふれた映像世界が、センセーショナルな衝撃と
熱狂を呼び起こした最新作である。

そのただならぬ興奮は全米の賞レースにも飛び火し、
いよいよ多くの熱狂的なアルモドバル・ファンが待ちわびる
日本への上陸を果たす。

“完璧な肌”を創る禁断実験に没頭する
天才医師と、囚われの身の美しきヒロイン
あなたは、これを愛と呼べるか―

めくるめく官能と戦慄に彩られた
『私が、生きる肌』は、謎めいたひとりの
女性の姿とともに幕を開ける。

本作のヒロインたるその女性ベラは、
全裸と見まがうしなやかな肢体に
肌色のボディ・ストッキングをまとい、
ヨガの瞑想に耽っている。

病院と研究所を兼ねた郊外の豪邸にベラを
幽閉した医師ロベルは、いかなる秘密を隠し持っているのか。

いったいベラは何者で、どのような宿命のもとで
ロベルとめぐり合ったのか。

こうした疑問を矢継ぎ早に投げかける本作は、
現代から過去へとさかのぼり、
まったく予測不可能な形で
幾つもの驚くべき真実を提示していく。

いつものようにアルモドバルが
練りに練ったシナリオをベースに紡がれる物語は、
スリリングにして艶めかしいミステリー・ノワールとして進行し、
激しくも屈折したラブ・ストーリーへと発展。

やがて観る者は、比類なきほど異様な運命をたどる
主人公ロベルと囚われの美女ベラの関係に、
目と心を奪われずにいられない。

はたしてこれは究極の愛のみが為せる奇跡か、
それとも欲望と狂気に駆られた悪魔の所業か。

すべての答えは、この問題作のあまりにも
数奇な全貌を見届けた観客に委ねられている。

初期作品の倒錯的なエロス&バイオレンス、
先鋭的なファッション感覚を鮮やかに甦らせた
アルモドバルは、それらのエッセンスを『ライブ・フレッシュ』
『オール・アバウト・マイ・マザー』以降の
熟成した語り口と見事に融合。

さらに『顔のない眼』『フランケンシュタイン』
『めまい』といった往年の名作への
シネフィル的目配せも織り交ぜ、
まさしく映画作家アルモドバルの約30年に及ぶ
華々しいキャリアの集大成的な作品となった。

ペドロ・アルモドバル×アントニオ・バンデラス
22年ぶりに復活した黄金コンビと
熟練スタッフが生んだ官能的な映像世界

アルモドバルの1982年作品『セクシリア』でデビューし、
スペインを代表する国際的スターへとのぼりつめた
アントニオ・バンデラスが、1989年の『アタメ』以来、
巨匠との久々のコラボレーションを復活させたことも大きな話題である。

情熱的なラテンのセクシー男とのイメージが強い大物俳優が、
愛に狂わされた異色のキャラクターを体現。
ポーカーフェイスの裏に渦巻く激情を鬼気迫る存在感で伝え、
観る者を終始圧倒し続ける。

女優の魅力を輝かせることにも長けたアルモドバルが、
新たなミューズに指名したのはエレナ・アナヤ。

『この愛のために撃て』での妊婦姿の大熱演も記憶に
新しい彼女が、本作の最も重要なモチーフである
“肌”を惜しげもなく晒し、リスクを伴う難役を
堂々と演じきった。

そして『オール・アバウト・マイ・マザー』の
名女優マリサ・パレデスが、本作の“観察者”と
いうべきマリリアに扮し、
母親の複雑な心情を表現しているのも見逃せない。

スタッフには撮影のホセ・ルイス・アルカイネ、
美術のアンチョン・ゴメス、音楽の
アルベルト・イグレシアスなど、
アルモドバル作品の常連が集結し、
鬼才ジャン=ポール・ゴルチエが衣装に参加。

また本作にはフランスの作家ティエリー・ジョンケの
ミステリー小説「蜘蛛の微笑」という原作があり、
アルモドバルの手で大胆な脚色が施され、
新たな物語に生まれ変わっている。

ストーリー【ネタバレの可能性あり】

〈2012年、トレド〉
のどかな風景が広がる郊外に、ロベル・レガルの大邸宅が
ひっそりと建っている。

世界的な形成外科医であるロベルは、
鉄の門と石塀に囲まれたこの屋敷に何人かの患者たちを受け入れながら、
長年に渡って研究活動を行っている。

ロベルは最先端のバイオ・テクノロジーを駆使した
人工皮膚開発の権威でもあった。

大邸宅の2階にある広大な一室には、
ベラという若く美しい女性が幽閉されている。

なぜか通常の衣服を着用せず、素肌の上に
特殊なボディ・ストッキングをまとっている彼女は、
液晶テレビが備え付けられた簡素な部屋の中で
黙々とヨガに取り組んでいる。

1階のキッチンの監視モニターでベラの様子を観察し、
食事などの世話をするのはブラジル移民の初老のメイド、
マリリアの役目だった。

そんなある日、カーニバルの熱狂に沸くマドリッドから、
奇妙な虎のコスチュームに身を包んだ青年が
マリリアを訪ねてくる。

その招かれざる珍客のお尻のアザを
目の当たりにしたマリリアは動揺を隠せない。

彼こそは長らく音信不通だった息子セカだった。
久々の再会を喜ぶ母子だったが、
監視モニターに映るベラの姿に目をとめたセカは、
すぐさま凶暴な野獣の本性を剥き出しにする。

マリリアを椅子に縛りつけ、2階に駆け上がったセカは、
危険を察して逃げようとしたベラを捕獲し、
ボディ・ストッキングを荒々しく引きちぎる。

セカはベラにある女性の面影を重ね、
猛然と劣情を募らせるが、ベラはなぜ
自分がセカを興奮させてしまうのか理解できない。

凄まじい暴力の痛みからベラを救い出したのは、
帰宅したロベルがセカに放った銃弾だった。

ロベルがセカの死体を始末している間、
マリリアはベラに告白を始める。

ロベルとセカは異父兄弟だが、
当の本人たちは複雑な出生の事情を
まったく知らない。

セカが貧しいならず者として育った一方、
ロベルは大富豪レガルの息子として引き取られ、
マリリアはレガル家のメイドとして
ずっとロベルの成長を見守ってきたのだという。

そしてロベルの人生が重大な転機を迎えたのは
12年前のこと。最愛の妻ガルがセカと駆け落ちし、
交通事故で全身に大火傷を負ってしまったのだ。

ガルはロベルのひたむきな看護で
からくも命を取り留めたが、窓ガラスに映った
“燃えかす”のように変わり果てた
自らの姿に絶望し、幼いひとり娘ノルマの目の前で
投身自殺。

それ以来、ロベルは何かに取り憑かれたかのように、
瀕死の愛妻を救えたかもしれない“完璧な肌”の
研究に没頭するようになり、その画期的な
人体保護機能を備えた人工皮膚を“ガル”と命名した。

マリリアの告白を聞き終え、幽閉室に戻ったベラは、
ベッドの中でロベルに優しく抱きすくめられる。

このうえなく愛しい恋人同士のように振る舞いながらも、
どこかぎこちないロベルとベラは、いつ、どこで、
どのようにめぐり合ったのか。

マリリアやセカがありし日のガルに瓜ふたつと
見なしたベラの本当の素性は、いったい誰なのか。

すべては6年前のある恐ろしい事件にさかのぼる……。

(1996-2012 CINEMA TOPICS ONLINE.)

というもの。

スタッフ
監督:ペドロ・アルモドバル
原作:ティエリ・ジョンケ
脚本:ペドロ・アルモドバル
美術:アンチョン・ゴメス
音楽:アルベルト・イグレシアス

と、アルモドバル作品の常連が並ぶ。

キャスト
アントニオ・バンデラス
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エレナ・アナヤ
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マリサ・パレデス
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ヤン・コルネット - ビセンテ
ロベルト・アラモ - セカ
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ブランカ・スアレス - ノルマ
スシ・サンチェス - ビセンテの母親

というもの。。

『ボルベール〈帰郷〉』の印象が強烈だったので
見に行った。

前半は結構ダラダラしていたので、
ポップコーンばりばり食べていたら、
神経質そうなおじさんに、
「映画に集中できない」と大声で注意され
飲み物を飲みながら見る。。

というか、ポップコーンで注意されたのが初めてだ。。
この前半のストーリー展開で、見入るほど??
なのかとも思ったが、ま、マナーなので我慢する。。

後半だが徐々にロベルの狂気が現れてくる。

娘の復讐のために、いろいろとベラに細工?を
するのだが、そもそも妻を失った哀しみと、
娘の為の復讐がとんでもない方向へいくが、
このボタンの掛け違えが
この映画を構成している感じがしたが、
それでもちょっと、この展開はちょっと共感できなかった。
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でも、このストーリーを誰でも思いつくかといえば
それはあり得ないので、それなりに
評価は分かれそうな映画。
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個人的にはDVDでいいと思う。。

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