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2012年2月 9日 (木)

善き人 - Good -

友よ、愛する人よ、僕は何を
失ってしまったのだろうかー。
ただ、正しい道を選びたかった。

Main_1

(C)2007 Good Films Ltd.
2008年/イギリス・ドイツ合作/カラー/96分/
配給:ブロードメディア・スタジオ
場所:梅田ガーデンシネマ

解説

本作は、英国の劇作家、C・P・テイラーの
代表作である舞台劇「GOOD」を
映画化したもので、1930年代、
ナチス政権下のドイツを舞台に、
抑圧された時代に生きる一人の大学教授の
苦悩と葛藤、そして信念を描いた、
深い感動に魂が震える人間ドラマ。

ナチ党の支配という抑圧された時代を背景に、
深い感慨を呼び起こす珠玉の名編。

英国の劇作家C・P・テイラーの代表作を
映画化した本作は、ひとりの善良な人間が、
時代の波にひきずられて意図せぬ方向へ
流されていく様を描いた重厚な人間ドラマ。

自分と家族の命を守るか、それとも友情と
信念を貫くかで揺れる主人公の葛藤を
みつめながら、何もしないことが
大罪になってしまう過酷な状況と、
そこに追い込まれていく主人公の
苦悩をあぶりだした痛切な感動作だ。

主人公ジョン・ハルダーを演じるのは、
『ロード・オブ・ザ・リング』の寡黙な戦士役で
ブレイクしたのち、『イースタン・プロミス』で
アカデミー賞の主演男優賞にノミネートされた
ヴィゴ・モーテンセン。

ハリウッドきっての知的な演技派が
今回は文学教授の役どころを遺憾なく発揮。

煙草を持つ指の動きさえも美しいと
思わせる仕草の繊細さと、ジョンの
内面の奥深い葛藤をとらえた
入魂の演技で魅了している。

モーテンセンの脇を固める共演陣にも個性豊かな演技派が揃った。
ジョンの親友でユダヤ人の精神分析医モーリスを演じるのは、
『ハリー・ポッター』シリーズのルシウス・マルフォイ役でおなじみの
ジェイソン・アイザックス。

ジョンの教え子で二度目の妻になるアンには、ピーター・オトゥールと共演した
『ヴィーナス』のヒロイン役で鮮烈なデビューを飾ったジョディ・ウィテカー。

さらに、ジョンをナチ党に引き込む検閲委員長のボウラーを、
『ロビン・フッド』と『シャーロック・ホームズ』の
悪役ぶりが記憶に新しいマーク・ストロングが演じている。

原作は、1981年にロンドンで初演されて評判を呼び、
翌年にはブロードウェイで上演。日本でも、1984年と
2004年の二度にわたって商業上演されている人気作品だ。

が、キャストが突然歌い出したり、時間軸が自在に飛んだりと、
演劇ならでは趣向に富む作品でもあるため、
映画化は極めて難しいと考えられてきた。

この難題に挑んだのは、伊原 剛志、常盤貴子を主演に
日本人ブラジル移民の戦後秘話を描く『Dirty Hearts』(11)
の監督として話題を集めるヴィセンテ・アモリン。

ナチ党支配下のドイツを舞台にした本作を演出するにあたり、
ベルナルド・ベルトルッチ監督の『暗殺の森』と
イシュトヴァン・サボー監督の『メフィスト』を
参考にしたという彼は、無意識のうちに
社会の邪悪さに染められていくジョンの物語を
「誰にでも起こりえる寓話」として描くことに力を入れ、
その試みを見事に成功させている。

ストーリー【ネタバレの可能性あり】

1930年代、ヒトラー独裁が進むドイツ。
ベルリンの大学で文学を教える
ジョン・ハルダーは、善き人で
あろうと心がけて生きる平凡な男だ。

実際に彼は、病身の母を介護する
善き息子であり、妻の代わりに
家事をする善き家庭人であり、
プルーストの講義に情熱を傾ける
善き教師であり、戦争を共に戦ったユダヤ人
モーリスの善き友であった。

しかし、そんなジョンの生き方を
一変させる出来事が起こる。

過去に書いた小説をヒトラーに
気に入られたことから、
ナチ党に入党せざるをえなくなったのだ。

それは、生き延びるための余地のない選択。
だが同時にモーリスを裏切る行為でもあった。

やがてドイツ国内で反ユダヤの動きが激化。
親衛隊の幹部に出世したジョンは、
国外脱出を望むモーリスに手を貸そうと
するのだが…。

(1996-2012 CINEMA TOPICS ONLINE.)

ちゅうもの。こちらも映画の日に
お友達のR嬢と鑑賞。

まずスタッフ、
監督:ビセンテ・アモリン
原作:C・P・テイラー
撮影:アンドリュー・ダン
美術:アンドリュー・ロウズ
編集:ジョン・ウィルソン
制作:ジェイソン・アイザックス(モーリス)

キャストは
ビゴ・モーテンセン(ジョン)
Img_vigo

ジェイソン・アイザックス(モーリス)
Img_jason

ジョディ・ウィッテカー(アン)
Img_jodie

スティーブン・マッキントッシュ
Img_steven

マーク・ストロング
Img_mark

ジェマ・ジョーンズ
Img_gemma

アナスタシア・ヒル
Img_anastasia

ちゅうメンツです。

ヴィゴ・モーテンセンは、『ロード・オブ・ザ・リング』
三部作のアラゴルン役と言えば思い出す人も多いはず。。

さて、中身ですが前半はほぼ背景説明で、
教え子のアンが登場するまでの前振り。。

このアンがめちゃキレイですが。。
私もこんな教え子がいたら、道を踏み外しそう。。。
Goodpic2

で、今の奥さんと別居し、ナチ党員となって
昇進したあと、ユダヤ人に対する
迫害がひどくなり、精神分析医の親友の家に呼ばれ
自分の作った料理は不味いだろうととっととさげられて、
その次にとっておきとばかりに出て来た
大好物のチーズケーキをいただきながら
「Heaven」というシーンが印象的。
Good04

ここで、パリ行きの切符をモーリスに買おうとするジョン、
が危ない橋は渡れず、母親のところへ行く切符しか買えない。
Good02

映画では何度となく描かれてるヒトラー政権時代、
ユダヤ人というだけで受ける差別。
何度観てもやるせなさと理不尽な思いが高まる。
Main_2

そうこうしていると、パリ駐在のドイツ人書記官が
ユダヤ人に暗殺される事件が起こり、
ベルリンで反ユダヤの暴動が発生。

ユダヤ人の家や商店が襲撃され、ユダヤ人たちは
警察に連行される。

この騒動にモーリスが巻き込まれることを案じたジョンは、
駅へ出向き、一度失敗したパリ行きの切符を購入する。

「自宅へ来てくれ」とモーリスのアパートに伝言を残した直後、
本部への出頭を命じられたジョンは、教え子で同棲している
アンにモーリスへの切符を託すが、結局彼は現れず、消息は途絶えてしまう。
Good03

1942年4月、親衛隊の幹部としてユダヤ人強制収容所の
情報収集を命じられたジョンは、党の誇る
最新鋭の設備を使い、モーリスの消息を追う。
(といっても、単なるパンチカードを使ったデータベースなんだけども。。)

そして初めて、4年前あの夜に何が起きたかを知る。
(アンはモーリスをゲシュタポに引き渡すのだけど、
このとき、一緒になる女性は選ばないといけないと思いましたね。。)

更に収容所の視察に赴いた彼は、自分が無意識のうちに
どれだけ深い罪を犯していたかに気づき、愕然とする。

善き息子になろうとして、知らずうち失ってしまった母親。
善き人になる道を進もうとしていたのに、知らずうちに犯した罪。
何度となくどこからか音楽が聴こえてくるという妄想の持病があったジョン。

ラストシーンに、収容所のユダヤ人たちが
オーケストラを弾いているというのを見て
幻覚か現実か分からなくなったあとに
この最悪の現実をようやく理解したジョン。

地味だけどなかなかの佳作。

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