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2006年5月28日 (日)

ナイロビの蜂

標記映画、週末にDVD観賞致しました。

またもや英語版。だんだん英語に慣れてきた。

庭いじりが唯一の趣味の外交官と、問題意識満々の女性活動家。

この冷静と情熱のあいだに恋が芽生え、
結婚した2人は赴任先のナイロビに渡る。
妻はスラムの救援活動に没頭していくが、夫は見て見ないふり。
その事なかれ主義が根底から崩れるのは、妻が何者かに殺された後だった……。

ブラジルのスラム街を描いた「シティ・オブ・ゴッド」の監督メイレレスの新作は、
ジョン・ル・カレの長編の映画化。

対照的な男女の愛、妻の死の真相を究明する夫、
その過程で明らかになるアフリカでの薬物実験、製薬会社と官僚との癒着……と、
1作で何本もの映画が作れてしまえそうな重層的な物語を
骨太の社会派ラブストーリーに統合し、堂々のハリウッド進出だ。

ことに舞台がイギリスからアフリカに移ると映画は俄然息づいて、
本物のスラムで撮影したシーンなど「シティ・オブ・ゴッド」同様、
手持ちカメラが現地の匂いや土埃まで運ぶ勢い。

それは妻の熱情の描き方にも通じ、この監督の視線は
常に搾取され利用される側に吸引されることがわかる。
時制を交錯させた構成や編集の妙より、
そんな低く熱い目線こそこの作品の精髄に思える。

感想としては、本当の人の元へはODAってきちんと届かない。
WFPの協力もあったらしく、なかなかリアルである。

救援物質を強奪したり、生活のために命まで売る、
そういったアフリカの現状を、これでもかと言わんばかりの
展開。

最後は夫婦共々同じ道をたどるというのが、
国家権力に対抗出来ない、個人の限界を
表したメッセージのように思える。

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